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必須アミノ酸とは

体内で合成することが不可能なため、必ず食事として摂る必要性があるアミノ酸

生合成経路が長く、合成に要する酵素も多いから体内で合成するよりも食事として摂るほうが有利という考えもあります。

イソロイシン・ロイシン・バリン・リジン・スレオニン・トリプトファン・メチオニン・フェニ-ルアラニン

主として小児期に不足するヒスチジン・アルギニン(準必須アミノ酸)を加えて9種または10種とする事がある


必須アミノ酸

人体は、およそ60兆個の細胞で構成されています。

そしてその細胞は蛋白質によって作られています。

この蛋白質は20種類のアミノ酸から、合成されています。

自然界にはおよそ300種類のアミノ酸が存在するのですが、人体を構成しているのはその中のわずか20種類だけです。

このうち、ヒトが生体内で合成することの不可能なアミノ酸を必須アミノ酸とよびます。つまり、外界に依存していかなければならないアミノ酸のことです。

この8種類とはイソロイシン・ロイシン・バリン・リジン・スレオニン・トリプトファン・メチオニン・フェニ-ルアラニンの8種です。

そのほか、ヒスチジンは体内でも合成されますが、発育期の幼児には不足になりがちであり、栄養学的にはこれも必須アミノ酸としています。

アルギニンは準必須アミノ酸とされています。

ところで、この8種のアミノ酸の共通項は一体、何なのかということを考えてみました。

まず、すべての必須アミノ酸は光学異性体のなかで、すべてl型です。光学異性体にはr型とl型とがありますが、人体を構成するすべてのアミノ酸はl型であり、必須アミノ酸の十分条件ではありません。

アミノ酸を分類する場合、その基本骨格の特徴によって分類することがあります。

すべてのアミノ酸はカルボキシル基とアミン基をもった両性化合物であり、側鎖の種類によってそれが、ベンゼン核を持った芳香族であったり、脂肪族であったりするのですが、そのどの種類にも必須アミノ酸は属しています。

つまり、基本骨格に特有のものはありません。

さらに、両性化合物が持つ等電点にも共通項は認められませんでした。

共通項はやはり、調べていくうちにありました。それはそれぞれのアミノ酸の合成のしやすさでした。

つまり、必須アミノ酸の生合成経路は長くて、合成しにくく、一方、非必須アミノ酸の合成経路は短く、簡単に作れるものでした。

複雑な合成経路を持つアミノ酸は、外界に依存する方が、生体にとって有利であるからです。

ここにも、自然界が持つ合理性、合目的性が見事に示されています。

そしてこの必須アミノ酸をたっぷりともっているものが、動物の肉、卵、牛乳などなどなのです。

植物も必須アミノ酸を持っていますが、動物ほどではありません。アミノ酸スコアという一つの指標があります。

これは必須アミノ酸の含有量がヒトの必要量に対してどれくらいの割合で含まれているのかというものなのですが、動物性食品が総じて100%であるのに対して、植物性食品はせいぜい85%程度しかありません。

ちなみに白米は65%、大豆は86%、肉は牛でも豚でも100%(ただし、脂身は68%)、魚では、鯖でも鯛でもでも100%というところです。そしてトリプトファン。

このアミノ酸も必須アミノ酸なのですが、これは実はセロトニン合成に必要とされるアミノ酸です。

セロトニンがうつ病に関連がある脳内神経伝達物質であり、この生合成に必須アミノ酸であるトリプトファンが関連しています。

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